この本は結構前(2017年8月、文庫本は2023年4月)に発売されたものですが、『開業医の正体』📕という本を読んでいる中で、この本のことが引用されており興味を持ちました。
『開業医の正体』は、小児科開業医の話なので、私にはあまり関係なく、期待していたような内容(開業医がどれだけリッチ💰な私生活を送っているのか?)ではなかったのでちょっと期待外れでした。
お子さんがいる人は、小児科医の選択の参考に大いになると思います。(この本に興味がある方はこちら)

さて、肝心の『大学病院の奈落』に戻って、、、、
2014年、群馬大学で腹腔鏡手術で何人も亡くなった、というニュースは当時なんとなく見た気がしますが、ほとんど記憶にありません。
本を読んで、こんなことが起きていたとは、なんと恐ろしいことか😱
自分の身は自分で守らなくては行けない、と心底思いました。
本の内容は、
群馬大学医学部付属病院で手術を受けた患者8人が相次いで死亡した。
同じ医師による腹腔鏡手術だったが、調べてみるとその前に開腹手術でも10人も死亡していた。
だれも止めることができず、止める仕組みも機能しておらず、病院内組織の対立から手術数の競争が激化するものの、手術失敗の振り返りはなく、どんどんと数をこなすこと、難易度の高い手術をすることが優先されていた。
患者の家族は、術前に亡くなってしまうなんてことは全く予想しておらず、泣き寝入りするしかなかった。
後に、この件は大きな問題提起となって医学界全体の改革につながりつつあるものの、当事者である執刀医、その上司はいまだに自分たちに問題があったとは思っていない様子。
文庫本ながら、内容満載で読むのに結構時間がかかりました。
日本医療ジャーナリスト協会特別賞🏆を受賞したそうです。
本からの私の理解ですが、原因のいくつかは下記のような信じがたい要素によります。
- 1. 患者のために手術する、という観点の欠如。学内・院内の政治問題・出世競争が優先。(診療科の対立や教授選の材料に使われるために手術法や手術の時期が決まる)
- 2. 野心家の外科医は、技量が伴わないのに実際の患者で高度な技術を試す。(群馬大学の医者は、相当下手という他の医者からの評価。そんな人が、サポートなくどんどんチャレンジングな高難易度の手術を実施していく、、、、、)
- 3. 習熟カーブが上がるまで、手術で失敗(死亡)する確率は高い(のはしょうがない)。
- 4. 収入💰を増やすため、または病院の知名度、名声を上げるために必要のない手術をする場合がある。
- 5. 全国の病院、病院内の診療科間でいかに難しい手術を実施したかを競いあい、その後患者が死亡したかどうかは不問。
当時、特に国内2つの病院の特定の医師・診療科によって手術後間もなくの死亡が続いている、と調査が入ったようですが、共に上記が当てはまる状況であることが著者の調査で次々と明らかになっていきます。
患者の命をなんとも思わない医者(思っているのかもしれないけど、相当思いがズレている)がいることに驚く😱とともに、患者側が病院、医者の言うことを頭から信用し、自分で手術前にとことん調査していないのではないか?とも思いました。
地方ではその土地の大学病院というのは絶対的信用があるように書かれています。
私は数年前に、👁️目の手術をするときに、『絶対に失明したくない』から事前に徹底的に調べました。
長年有名な眼科専門の大病院に通って経過観察していたのですが(ここも初診の地元の大学病院に疑問を感じ変えた2つめの病院なのですが)、一般の患者はなかなか病院を代表するような先生には見てもらえません。一般外来の担当医が退職して変わり、さらに経験のなさそうな医者になり、眼圧検査での扱いや質問に対する応答から『絶対にこの医者には手術されたくない。』と感じ、全精力で他の病院を調べました。
さらに、新宿で開催された眼科学会主催のフェアに行って個別相談したり(セカンドオピニオン)、Webサイトも検索しつくして、最後は🇺🇸アメリカの眼内レンズ製造・販売会社のHP動画も見まくって、もう読むものないくらいまで調べつくし、結果今は長年のコンタクトレンズ・眼鏡👓生活から解放され、老眼鏡さえも不要な生活を送っています。
最後の病院に変える時、(有名な)院長がいる眼科専門病院を選んだのですが、この病院と院長についても徹底的に調べました。
調べていく中、この眼科も、眼科医の間で 上の問題4(お金儲けのために不要な手術をすると非難されている)の噂がある(実際に意見書もどこかに出されたそう)こともわかりました。
実際に受診して手術に関する説明等聞いて、お金目当てとしか思えない院長ルールに疑問を感じもしました。
院長が書いた本も全部読み、ちょっと人間的に疑問だな?とも思いました。
が、手術をお願いする、という点では絶対的に信頼できると思ったので、この病院で手術を受けることに迷いはありませんでした。
診察してくれた医者が、手術は副院長がおすすめである。手術がすごくうまいといわれ、院長希望で来たものの、近くにいる眼科医が手術がうまい、というのだから絶対だな、と思い副院長でお願いしました。
術後はこういうものが見えないと困る、という🎵楽譜の指番号の実物大をコピーして準備したり、遠近の見え方の希望をパワポで作成して先生に説明し、先生も勉強しつくしている患者と感じてくれたようです。
この眼科については、その後まるでドラマのようなある意味スキャンダラスな展開があるので機会があればまた別の機会に記すことにします。(病院🏥についてであり、私には直接関係はありません)
また、母が認知症になった時も、認知症について本を読みまくり、もう何を読んでも過去読んだ内容と同じと言うレベルになっています。この徹底的な調査の結果、『認知症の薬は意味がないから絶対に母に飲ませない。そういう方針の施設を探す』というのが私の結論となりました。
(これについても、その後談があるので、これも機会があれば別の機会に。薬飲まない方針については変わりはありません)
それに対して、本に書かれている人たちは、他に手術法の選択肢があるかどうか?腹腔鏡手術のリスク等、病気のことも、手術のことをあまり調べずに、医者から開腹手術よりも身体への負担が軽い、リカバリーが早い、という言葉を信じて手術し、数日~数か月でなくなってしまっています。
それだけ世の中には医者のことを絶対的に信じている人が多いのでしょう。
受診から手術までの時間も短く、私のようにいよいよ手術しなくてはいけないから、と数か月調査できる時間🕰️の余裕もなかったのかもしれません。
また、ガンかもしれないと言われたら、心理的ショックは計り知れず、医者の言うことが一番となるのかもしれません。
でも医者はピンキリですから、、、、医者の話を聞いて、自分の物差しをもって判断できる(納得できるまで医者に質問できる)ようにしないといけないと思います。
ということで、
今後何かあったときには、👁️眼の手術をしたときのように、徹底的に病気と病院・医師のことを調べ、この医者に手術をお願いしたいかどうか、の直観を大事にし、NOだったら医者を変えることが本当に大切である、と改めて思いました。
この本に興味のある方はこちら!