2025年9月に出版された藤田真央🎹さんのエッセイ 指先から旅をする２📕を読みました。
オリジナルは、月1、2回WEB別冊文芸春秋で連載されているエッセイですが、WEB版を全部読むにはサブスクリプション（800円月）が必要です。
この本は初刊の続きである2023年8月から2024年12月までのお話です。
今回も小さい字で285ページと、なかなか読み応えがありました。
でも内容が面白いので途中全然退屈せず、最初から最後までずっと書かれている世界に没頭して読み進めました。
前回は、藤田真央さんが思っていたイメージ（不思議ちゃん）よりもずっと世界で評価されている人なのだ、と知って驚き😳ましたが、
今回は、さらに世界中🌏を飛び回って活躍する様子が書かれており、同じ日本人🇯🇵としてとても誇らしいとともに、そんな一流（と、ご本人は思っていないような記述ですが、、、）ピアニストが、
- 日ごろ演奏する曲（作曲家、共演者）についてどのようなことを考えているのか？
- どう準備しているのか？
- 本番でどんなことを思って弾いているのか？
うかがい知ることができてピアノ🎹弾きとしては非常に興味深いエッセイとなっています。
また、藤田さんが、様々な一流音楽家と共演する中で、いろいろな気づき、学びを得ていく過程が書かれていますが、一流の人は皆、日々努力を怠らないことがわかります。
欧州は日本とクラシック音楽の環境が異なり、比べ物にならないくらい音楽会🎵が頻繁に開催され、コンサートによってはずっと安く気軽にいけるのだと思います。
市民が無料で聞くことができる機会もたくさんあり、数年前に🇩🇪ベルリン旅行中も何かのイベントで、街のレストランにいながら近くで演奏しているベルリンフィルの音楽を聴く機会がありました。
アメリカ🇺🇸にいるときも、地元のオーケストラが野外無料コンサートやったり（みんなキャンプ用の椅子とクーラーボックスを準備して芝生に座って🍻飲みながら聞くとか）、地元オペラも年間チケット🎫で日本と比較にならないくらいの値段で気軽に見ることができました（質はそれなり、、、ですが）。
本当にクラシック音楽と人々の距離が近いです。
数年前に日本🇯🇵でも、海外みたいな数日間にわたるクラシック音楽祭が開催されると知り、日本もやっと始まるか？と期待しましたが、たしか値段が破格に高かったか？異様にめんどくさそうだったか？あまり魅力のある内容でなかったか？チケット購入しようとまでは思いませんでした。
その後、どうなったんだろう？
日本は、チケット買ってコンサートに行かない限りクラシックを聴く機会ってないですよね？
たまに市や区の施設で近くの音大生による２０～３０分くらいのミニコンサートはやっているようですが、プロのコンサートはまだまだ敷居が高い感じ。
先日のセカンドキャリア塾の打ち上げでも、ヘビメタ好きを何人か発見しグループチャットを作成し、活発に情報交換していますが、クラシックが好きという人は一人も現れませんでした！
本に戻って、、、
第9章にあるツアースケジュールにも驚きました
11月6日～15日の10日間で、イタリア🇮🇹→フランス🇫🇷→NY🇺🇸→日本🇯🇵→ドイツ🇩🇪と移動。コンサート開催。時差ぼけ🥱すごいんじゃないかと思いますが、よくできますね！ 信じられない！
しかもピアノ曲🎹だけでなく、オーケストラや他の楽器🎻との共演も多く、レパートリーも幅広く、これだけ様々な曲を次々と暗譜で弾けることに本当に驚きです。
ご本人も譜読みが早い、と書かれていますが、1回のコンサートでショパン全曲弾いたり、1回のコンサートでコンチェルト４曲弾いちゃう横山幸雄さんといい、藤田さんといい、譜読みの早さと記憶力が格段に違うのだと思います。
たった一曲を暗譜して満足に弾けない私は本当に素人とつくづく感じさせられます。
2024年12月に開催された、72の前奏曲（スクリャービン、ショパン、矢代 秋雄）のコンサートは、本当に行きたかったですが、チケットは取れず。。。。。
私は、ショパンの前奏曲第一番から順番に全曲制覇に取り組んでおり、今第16番です。
第10章にショパン前奏曲数曲についての記載があったので、楽譜振り返ってみてみました。
書かれているようなことは、全く考えても気づいてもいませんでした。
ピアニストは、どうやってこれだけの音数のある楽譜を一音、一音そんなに細かく分析できるのでしょう？
いくら時間があっても足りません！
音大🎵で専門教育を受けると、ポイントがわかって💡できるようになるのでしょうか？
本を通して書かれている、藤田さんの言うようなピアノの音の違い、というのが私はまだまだ分からない。
コンサートに行っても絶対に気が付けない気がします。
つまり、自分もいい音が出せていないということになります。
ピアノの先生からグランドピアノを買わないとダメだ、とずっと言われているのですが、そりゃそうですよね。
電子ピアノでは音の違いなんてないから（壊れかけて、もっと音が悪くなっているし）音に関して上達できるわけがない。
グランドピアノは買えても置ける場所がないんですよねぇ。。。。
ノルマの回想、電子ピアノで弾いてもホント全く面白くないし上達しません。。。。
今年、藤田さんは結婚💒されたはずですが、そのお話はありませんでした。第３刊を期待します。
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