この本が発売されたのは2022年12月なので、今更のブックレビューになってしまいますが、、、、。有名な🇫🇷フレンチシェフ🧑🍳 三國 清三さんの生い立ちから突然「オテル・ド・ミクニ」を閉店して現在に至るまでのお話です。
とても読みやすく、ぐいぐい引き込まれて一気に読めてしまいました。
電車の中で読んでいる時に、涙😢ぐんでしまうこともしばしばあるくらい感情移入しました。
いや~、私のたった10年くらい先に生まれた時代って、こうだったのでしょうか?とある意味驚きました🤩。
- 1. 三國さんの幼少期の貧乏さ、この日本🇯🇵で、たった10年上の世代でこういう生活をしている人たちがいたということ
- 2. 今 食で世界中から注目され、食べ物🍽️目当てに多くの外国人が日本に来ているのに、洋食(フレンチ🇫🇷)が普通にどこででも食べられるようになったのはそんなに昔のことではないこと。
私は、大学卒業までは親の庇護のもと何不自由なく生活。就職し、自分で自由に行動するようになったのはバブル🫧の時代なので、日本🇯🇵がある意味鎖国上がり(洋食の浸透度合い)、文化の後進国とは全く感じませんでした。
三國さんは、何もない(お金、学歴)ところから、ここまでの有名シェフ🧑🍳になったわけですが、改めて「自分のなりたい姿を常に明確にもつ」ことの重要さを感じました。
これは私も常日頃思っているキャリア形成上の最も重要なことです。
現役時代に社内報の「新入社員に贈る言葉」という記事に載ったことがあるのですが、その時に、「自分のなりたい姿を常に明確にもって最大限努力すれば絶対に夢がかなうと思っている。」と記したくらいです。
当時は海外赴任が実現し、心底そう感じていたからです。(女性で海外赴任は当時過去2人くらいしかいなかったので、実現できる可能性は客観的に見ると非常に低かった)
この本📗を読んで、三國さんが実践したこと、私がキャリアの総まとめとしての定年時の思いとして後輩に残した言葉で共通していることは、
- 1.「自分のなりたい姿を常に明確にもつ」ことが重要である
- 2. 自分自身の目標を常にちょっと高く設定する(そして段階的に徐々に高めていく)
- 3. 認められない時期があっても誠心誠意精一杯やることをやっていれば絶対に誰かが見ていてくれる
- 4. 上記やれることをやり切っても願い・思いがかなわなかったときは、あっさりあきらめることが(方向転換)できる。(悔いなくやり切ったと思うことができる)
- 5. 気が利くかどうかが大事(他の人より先取りして気づいて行動できるか)
- 6. 本人がどれだけ実力があっても、自分ひとりで夢を実現できることは時に難しく、絶対にサポートしてくれる人がいる上であることを自覚して感謝しなくてはいけない(その時々の上司(→特に昇進・異動時)とか、三国さんの場合は他に「オテル・ド・ミクニ」を開業するまでにあたってのお客さんネットワークとか)
三國さんにあって、私にないと思ったこと
- 1. 人の懐に入るのが上手(すぐに皆がサポートしたくなる雰囲気)。私はもっと取っ付きにくいと思う。
- 2. 自分で起こす変化のスパンが非常に速いこと(数年で次のステージへ移行)。私はもっと安定志向→だから転職・起業しないと夫に散々言われました。
三國さんは、
- 1. 学歴がないことによる資格上のハンデ(就職、就労ビザ等)
- 2. フランス🇫🇷での人種差別
で、それはそれは苦労したことと思います。
でも、そんなことはものともせず、持ち前の人柄、粘り強さ、ガッツで世界トップクラスのシェフ🧑🍳と次々に仕事を共にしていきます。
ただひたすら自分の思いを実現したい一心だったと思います。
あれだけ有名だったレストランを自ら閉店した理由を私も知りたかったのですが、(私の理解が正しければ)ミシュランなんですね。
本の中で、『オリンピック選手が銀メダル🥈を取っても金メダル🥇でなくては嫌だ、と大泣き😭する気持ちが痛いほどわかる。』と書かれていました。
それくらい、超一流レベルの人たちは絶対的な目標(金メダル🥇、ミシュランへの掲載、星⭐️の数)に対しての思いが半端ないということなんですね。
閉店後、三國さんが積極的にyou tubeに投稿しているのは存じ上げていました。
なんでこんなに投稿してるんだろう?と不思議に思ったことがありましたが、、、、
70歳からの新たなスタートへの準備期間。そのための閉店だった、というのを本を読んで初めて知りました。
しかもそのきっかけがミシュランに認められないこと。
70歳から80歳までやりたいことが明確になっている、というのがすごい。
仕事をするのは65歳までなのか?70歳まで働くか?というレベルではない、というエネルギッシュ٩(^‿^)۶さ。驚き🤩です。
将来三國さんのレストラン🍽️に行くことができるかどうか?(そもそも予約取れるのか?)わかりませんが、人生の先輩として今後も動向をWatchさせていただきます。
(本の最後に、三國さんが目指す料理人🧑🍳のことが書かれており、早速誰だか調べてしまった。)
この本に興味がある方はこちらをクリック!